From:こぐま
都内某所、自室
午後22時18分

懺悔と反省

世間は新型コロナウイルスの大流行の真っただ中。
不要不急の外出は自粛して、自宅でこの遺言を記しています。

この1カ月ほど、マーケットはひどい有様です。私はこれまであらゆる投資で失敗してきました。株式投資、投資信託、ETF、FX、仮想通貨・・・。日経新聞を愛読するも、相場観は冴えず、買えば下がり、売れば上がりの繰り返し。流行りものに飛びついては、常にジャンピングキャッチの天井掴み、そして底値売り。そんなこんなで投資歴は15年を経過しました。もう相場に振り回されるのはホトホト疲れました。どうすれば、相場に振り回されずに、穏やかな気持ちで資産を殖やしていけるのか。巡り巡ってたどり着いたのが、本当に信頼できる投資信託を長期で保有することでした。

何を今さら、と言わないでください。

20年前から長期投資を啓蒙するさわかみ投信の澤上社長のことは知っていました。長期投資の大切さも知っているつもりでした。でも、知っていることと、実践できることは別なのです。これまでの浅はかな投資スタイルを十分に反省をしたうえで、真の長期投資家に生まれ変わるべく、勉強を開始しました。そして、私の投資資金(1000万円)を長期間託することが出来る、真に信頼できる投資信託を探していました。そして、ようやくそれを見つけることが出来たと思うのです。今日は私が資金を託すそのファンドを紹介しようと思います。

レバレッジ型バランスファンドが売れてる

投資信託の世界では日興アセットのグローバル3倍3分法がヒットして以来、レバレッジ型のバランスファンドの人気が高まっています。モーニングスターが集計している投資信託の資金流入ランキングや投資信託の新規設定を見ていると、インデックスファンドやひふみなど独立系運用会社の商品の中にいくつかのレバレッジ型バランスファンドが混じってくるので、情報感度の高い人は気が付いているかもしれませんね。

実際、日興アセットに続いて、大和投信やアストマックス、楽天投信など各社こぞってレバレッジ型のバランスファンドを投入していますし、設定後の運用残高も着実に伸びているので、各社の主力商品として資金の取り込みに成功しているようです。また、日興や大和はずいぶんとレバレッジバランス投信推しのマーケティングに注力しています。日興は社員総出の3倍3分法専用サイトが出来ているし、大和もLINEの田端社長とのコラボ企画などでレババラファンドの売り込みを図っています。いずれにしても、インデックスファンド全盛で運用報酬の引き下げ競争、テーマ型投信の回転売買が出来なくなり、収益源の先細り感のある投信各社にとっては久々のヒット商品の予感といったところなのではないでしょうか。

レバレッジ型バランスファンドはすごい!

最初は猜疑心むき出しだった私もレバレッジバランス投信については、その仕組みを知れば知るほどにポジティブに評価しています。投資信託という箱でこの仕組みを最初に考えた人(おそらく日興アセットの商品企画の人?)ってすごいと感心しています。というのも、レバレッジを使う投資信託といえば、株のブルベアファンドですが、これは私のような長期投資家にはおすすめできません。通常のブルベアファンドは基準価額が指数の変動幅が2倍、3倍となる仕組みになっているのでボラティリティが高くなり、上なのか下なのか目先の相場についてよっぽど確信度の高いタイミングでかつ、短期保有するような使い方に限るのです。また、ブルベアファンドって、あくまでも1日の値動きが2倍、3倍となる仕組みであり、中長期的に2倍、3倍となる仕組みではありません。なので、上下を繰り返すようなレンジ相場となってしまうと、マイナスの複利効果のため、中長期的には想定ほど儲かっていない(つまり、取ったリスクの割りに得られるリターンが小さい)となりがちです。

レバレッジ型バランス投信はそのようなブルベアとは性質が異なります。『レバレッジ』という響きだけで危険!と脊髄反射的に敬遠してしまう個人投資家も多いと思いますが、レバレッジの食わず嫌いはもったいないです。レバレッジ型バランスファンドはリターンに対してレバを掛けるのではなく、リスクの抑制に対してレバを掛けているコンセプトなのです。攻めのレバレッジではなく、守りのためのレバレッジ。この考え方って私にとっては目から鱗でした。レバレッジは攻めだろうが守りだろうが、仕組みを理解したうえで自分が許容できる範囲でうまく使えば、資産膨張のスピード感がまったく違ってきます。

私がレバレッジ型バランスファンドを評価する理由

話を戻しまして、なぜ私がレバレッジバランスファンドを評価しているのか、その理由を説明していきたいと思います。

1.リスク・リターンが劇的に改善


このイメージ図(日興アセットの3倍3分法の目論見書より抜粋)がすべてです。株式と相関の高い債券先物を使って下落リスクを抑制することでレバレッジ型バランスファンドのリスクリターン特性は有効フロンティアの遥か上部に位置します。正直、このイメージ図を見たとき、私は感動しました。

投資信託のリスクリターンの意味

ここ数年、米国株や世界株式のインデックスファンドの積み立て投資が全盛です。株式は期待リターンは高いけど、リスクも高い。ここでいうリスクとはボラティリティです。例えば、期待リターン10%・リスク20%というのは、長期で見た場合、年率10%のリターンが期待されるけど、一時的には期待リターンに対して±20%(▲10%~+30%)の範囲で年率リターンがぶれる可能性がありますよ、という意味です。投資の世界はリスクとリターンは表裏一体ですから、なるべく低いリスクで高いリターンを得ることが良い投資なのです。通常のバランス型ファンドのリスクリターンは左下にあります。資産分散効果でリスクも低いけど、分散しすぎてリターンも低い。資産が膨らむまで時間がかかるのです。

投資の王道、長期分散投資が大前提

しかし、レバレッジ型バランスファンドのリターンは通常のバランス型ファンドのリスクリターン比率(シャープレシオ)をそのままに、株式の遥か上に位置するのです。このような話をすると、これまでの相場のシミュレーションであって、将来も同じような値動きになるか分からない、と反論されます。しかし、投資の世界の王道は長期分散投資です。これを否定するとかつての私のように投資ではなく投機に走ることになります。なぜ長期投資が良いのかは言わずもがなですが、なぜ分散投資が王道なのかというと各資産間には相関関係があるからです。リーマンショックやコロナショック時のように極度に市場に恐怖感が蔓延すると、換金売りやリスクリダクション売り(リスクパリティ型のファンドがあらゆる資産を売却する局面)のように一時的に相関が崩れる局面はあります。しかし、長い目で見れば、株と債券は相関関係にあります。とりあえず、ここを否定してはいけないのではないか、と思うわけです。

2. 為替リスクが抑制されている

為替リスクは現物部分および証拠金部分に限定されています。つまり、投資額以上の為替のエクスポージャーは持たない仕組みです。レバレッジと言っても外国為替証拠金取引(FX)のように資金以上の為替ポジションを取ることはありません。各商品違いはありますが、レバレッジを掛けているのはあくまで債券部分がメイン。レバレッジを掛けるために保有している先物部分についてはたとえ外国資産だとしても原資産の値動きだけが反映されます。つまり、よくありがちなリスクオフ局面で金利低下(債券価格は上昇)したけど、その分円高が進行したので相殺されてしまったということが限定されるということです。

3. レバレッジ効果で資金効率がよい


このイメージ図の通りです。例えば100万円分のファンドを購入したとしても、実際には3倍の資金を運用していることと同じ投資成果が得られます。商品によっては3.6倍だったり、5.5倍だったり違いがありますが、リスクを抑えたうえでレバレッジを掛けるというコンセプトは特に時間を味方につけることが出来る若い人には有効な戦略だと思います。

4. 意外に低コスト

近年のインデックスファンドブームから察するに、投資信託のコストを意識する投資家が増えています。投資信託には主に2つのコストがあります。

投信のコスト①:販売手数料

一つ目は販売手数料です。対面の証券会社や銀行で投資信託を購入すると、購入額に対して3%程度の手数料を取られてしまいます。私、この販売手数料だけは絶対に払いたくありません。なぜ大して説明も受けていないのに、窓口のお姉さんや営業マンに対価を支払うほどなにもサービスを受けていませんし、明らかに自分よりも不勉強のお姉さんやお兄さんにたいして支払うお金はありません。しかも、3%って高すぎです。100万円の買い付けで3万円も取られるのです。SBI証券などネット証券はほとんどの投資信託はノーロードと言われる販売手数料が無料タイプなのでその中から選択するようにしましょう。大手の運用会社のファンドにありがちなのですが、ネット証券では販売せずに系列の証券会社だけで囲い込んで、ネットを使えないお年寄りから高額な販売手数料を搾取しようとするファンドなどには手を出さないようにしましょう。

投信のコスト②:信託報酬

もう一つのコストは信託報酬です。信託報酬は個人に代わって運用してくれる運用会社、受託会社、販売会社それぞれに対する手数料です。運用会社の仕事は、ファンドマネージャーが相場を分析したり投資の意思決定をするほか、売買の執行を行うトレーダー、ファンドで日々発生する設定解約の管理や基準価格の算出を行うバックオフィス業務、販売会社を支援するマーケティングなどいろいろな仕事をしています。受託会社というのはファンドの実際の資金の管理やファンドで行ったトレードの約定処理や照合などを行う信託銀行のこと。販売会社は販売後の顧客のフォローなどがその仕事になります。信託報酬はファンドタイプで異なります。インデックスファンドは年率0.1~0.3%程度と安く、リサーチにお金が掛かるアクティブファンドや複数の外国籍ファンドに投資を行うファンドオブファンズ形式のファンドは1~2%と結構高いです。コスト相応の仕事をして、プラスのリターンを返してくれるのならば文句はありませんが、ほとんどのアクティブファンドはインデックスファンドを下回る成績しか上げることが出来ないのが現実です。なので私は、アクティブファンドを買う場合は、本当に応援したいファンドマネージャーの顔が見えるようなものしか買わないようにしています。私のような考えの人が増えているので、近年はインデックスファンドばかりが売れていますし、インデックスファンドにしても運用会社のコストの引き下げ競争が激化していますので、運用会社は大変でしょうね。ひふみ投信の藤野さんやさわかみ投信のみたいなファンに支えられているアクティブファンドもありますので、ああいうスタイルが本来の運用会社の目指すべきところなのではないかな、と思っているところです。コロナショック時、皆が不安な中、通り一辺倒の5%下落レターしかリリースしない運用会社と、受益者に対して即座に心のこもった動画やレターを発信する運用会社。どちらに手数料を払いたいか、ということだと思います。世の中の潮流に通じるところがありますが、まさに投資信託ビジネスもオンラインサロンのようなコミュニティビジネスに変貌していくことが大事だと感じます。出向転籍のおじさんだらけの大手運用会社には難しいかもしれませんが、独立系運用会社や異業種からの参戦の発展に期待してます。

各社のレバレッジ型バランスファンドのコスト比較
ファンド名 運用会社 信託報酬
楽天・米国レバレッジバランス・ファンド 楽天投信 0.495%
グローバル5.5倍バランスファンド 日興アセット 1.089%
グローバル3倍3分法ファンド 日興アセット 0.484%
アストマックス-ウルトラバランス 世界株式 アストマックス投信 0.743%
米国3倍4資産リスク分散ファンド 大和投信 1.128%
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) 三菱UFJ投信 0.154%
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 三菱UFJ投信 0.097%

先物を使っている以外、インデックスファンドの組み合わせですので、三菱UFJ投信のeMAXIS Slimシリーズのような通常のバランスファンド+αとして0.5-1.0%程度の運用報酬が妥当かと思います。各社あらかじめ決まったウエイトで株や債券、商品によってはREITやゴールドなどへ分散投資を行っています。各資産の相場の変動によってあらかじめ決まったウエイトから乖離すればリバランスをしないといけない点、大和投信の米国3倍4資産リスク分散ファンドについては、各アセットのリスク水準を見ながら随時リバランスする仕組みになっているので、そのロジックを開発したことやリスク水準に基づいた配分調整の手間を考えると、信託報酬がやや高めになるのは仕方ないのかなと思います。とはいえ、この中では楽天・米国レバレッジバランス・ファンドとグローバル3倍3分法ファンドの信託報酬の低さが際立ちます。特にグローバル3倍3分法ファンドがこのジャンルの先駆者なので最初にこの低コストでローンチしてくれたことがこのレババラのジャンルが人気化した理由かと思います。楽天・米国レバレッジバランス・ファンドの信託報酬は0.495%ですが、バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(信託報酬0.03%)と米国債先物(5年・10年)への投資であり、この中では一番シンプルな構造なので、米国株の下方リスクの抑制のため(リスクリターンの劇的な改善)のために約0.45%のフィーを払うということなので、私的には許せる範囲ですし、問題ありません。

レバレッジバランス投信で気をつけたい点

レバレッジ型バランスファンドを保有する上での注意点もまとめます。

1. 株・債券・REITの値動きの相関

こちらはJPMorgan AMの資料より拝借させていただきました。

相関係数は2つの資産の値動きの連動性を表すもので、+1~▲1 までの数値で表されます。1に近いほど連動性が高く、▲1に近いほど逆の値動きとなります。0の場合は、値動きに連動性はありません。表を見ると、直近10年、直近3年それぞれにおいて先進国債券(米国債券)、先進国株式、米国REITの相関関係は低いですね。
レバレッジバランスファンドに限らず、バランス型ファンドは資産間の相関による分散効果を期待している商品です。なので、資産間の相関関係がなくなると各資産が同じ方向に動くということなので、想定よりも変動幅が大きくなる可能性があります。特にレバレッジ型のバランスファンドの場合、レバレッジが効いている分、通常のレバレッジなしのバランス型ファンドよりも変動幅が大きくなることでしょう。ただし、私見ですが、コロナショック以降、当面の間はQE4ともいえる金融緩和政策が継続されますから、仮に相関が崩れる場合はリーマンショック後の2008年から2012年くらいのように株も債券も一緒に上昇するのではないかと見ています。REITについてはコロナが収束して実体経済が回復しないとしばらくは厳しいかもしれません。

2. 各国の金融政策

コロナショック以降、各国の中央銀行がすごいスピードで対応策を繰り出しています。FRBが緊急利下げを実施してゼロ金利となりましたし、ECBもBOEも流動性供給や信用緩和の措置を取りました。日銀もETFの買い入れ額の増額など下支え策を打ちました。依然として相場は不安定ですが、ピーク時よりは落ち着きが戻ってきました。経済対策としての財政支出や減税が繰り出されれば、財政悪化懸念やインフレ懸念が金利上昇圧力となるかもしれませんが、その時は株価が相当に上昇していると思います。またFRBもECBも最終的には日銀流のイールドカーブコントロール政策になっていくと思います。それほど、今の世界は金利上昇には耐えられない構造になっています。当面は金利は上昇しにくいと考えるのが自然です。金利が発散して、株価が下落するような、いわばスタグフレーションの局面にならない限りは、バランスファンドの分散効果は維持されるものと期待しています。

3. 現物価格と先物価格の乖離

流動性が過度に落ちていたり、投機的な動きが強まると、債券先物とそれに対応する現物債の値動きが大きく乖離する場合があります。ただし、日本でも米国でも債券先物はもっとも流動性のあるマーケットのひとつです。コロナショック時のように一時的に現物価格と先物価格の乖離が生じ、想定とは異なる基準価額になる可能性はありますが、時間の経過とともに市場が落ち着きを取り戻せば、本来の価格に戻るものと考えられますので、この点はあまり心配しなくても良いかな、と思いますね。

コロナショック前後の各ファンドの値動き

各社のレバレッジ型バランスファンドの基準価額の推移です。ちゃんと、暴落時に下方リスクに対して防衛機能が働いているのか確認します。また、それぞれのファンドのポートフォリオに組み入れられている原資産やレバレッジの掛け方に違いがあります。なので、ポートフォリオの特性の違いとパフォーマンスの出方を理解して、そのイメージとちゃんと一致していることが大事です。

コロナショック前の2月12日を10000として各社のレバレッジ型バランスファンドの基準価額を指数化しました。参考に三菱UFJ投信のeMAXIS SlimシリーズからS&P500のインデックスファンドと一般的なレバレッジ無しバランスファンドの代表として8資産均等分散ファンドも記載しました。

コロナショック時に溶けたファンド、健闘したファンド

3月上旬までは各資産の相関が働いていたため、レバレッジバランスファンドのパフォーマンスはリスクオフ局面においてS&P500に比べると良好でした。レバレッジ効果もうまく働き、レバなし8資産均等分散に対してもアウトパフォームしていました。様子が変わったのは3月10日から18日頃にかけてです。このタイミングは新型コロナの世界的なパンデミックとOPECプラスにおけるサウジとロシアの交渉決裂による原油価格の急落など相まって、あらゆる資産から資金が抜け始めたタイミングでした。VIX指数やMOVE指数といったマーケットの恐怖指数も急上昇し、先行きがまったく見えないパニック相場の様相になりました。株と債券の相関も崩れ、最初は堅調さを保っていたゴールドも売られる事態となりました。世界的な景気後退を織り込む中で当然REITも暴落です。すべてのアセットが換金売りの対象となった結果、レバレッジバランスファンドの特徴が消されてしまいました。特に日興アセットが2月12日に設定したばかりのグローバル5.5倍バランスファンドはいきなり40%の下落に見舞われてしまいました。極度のリスクオフ局面では分散は働かず、5.5倍もレバレッジを掛けていると株式を大幅に上回るボラティリティが生じるということですね。このボラティリティに耐えられる自信がない人は5.5倍タイプは避けたほうがいいでしょう。その一方で、3.6倍と高いレバレッジに関わらず健闘しているのが楽天の米国レバレッジバランスファンドです。このファンドは米国の株と債券先物を分散保有するだけのシンプルな商品設計です。しかし、世界の金融経済の中心は米国です。調子がいい時も悪い時も、米国株と米国債がすべての基準となるので、この2つさえあれば十分な分散効果が効くのではないでしょうか。逆に言えば、米国市場で相関が効かないときはどこのマーケットも壊れている時のはずです。

各レバレッジ型バランスファンドの特性の比較

SBI証券などネット証券で購入可能なレバレッジ型バランスファンドの特性の比較を行いました。

ファンド名 運用会社 レバレッジ比率 組入資産比率 アセットアロケーション 信託報酬
楽天・米国レバレッジバランス・
ファンド(USA360)
楽天投信 3.6倍 米国株式90%
米国債先物270%
固定 0.495%
グローバル5.5倍バランスファンド 日興AM 5.5倍 世界株式100%
世界REIT25%
先進国の債券先物400%
金先物25%
固定 1.089%
グローバル3倍3分法ファンド 日興AM 3.0倍 国内外の株式60%
国内外のREIT40%
国内外の債券先物200%
固定 0.484%
アストマックス-ウルトラバランス
世界株式
アストマックス
投信
2.9倍 世界株式80%
米国債先物/仏国債先物70%
日本国債先物35%
米国金先物35%
固定 0.743%
米国3倍4資産リスク分散ファンド 大和AM 3.0倍 米国株式
米国REIT
米国債先物
金先物
各資産の
リスク割合
を均等に調整
1.128%

楽天のUSA360は米国株と米国債券を1:3の比率としたシンプルな設計で信託報酬も低いです。流動性が高く、投資家層の厚みがある米国市場に特化しているので、シンプルに米国市場だけをモニターしておけば良いという点も私好みです。日興の5.5倍バランスは株式100%に対して債券のレバレッジが高すぎるので、金利上昇局面においてパフォーマンスが見劣りしやすいのではないかな、と感じます。

REITの組み入れは必要か?

あと、REITの組入れについての私見です。REITは金融緩和時の金利低下はプラス要因なのですが、今後の金利低下は景気後退下で不動産需要が弱い局面であることが想定されます。また、金利上昇時は利払い負担の増加から株式に対して劣後しやすいことでしょう。それならコロナショック後の世界において景気後退が見込まれている状況でわざわざREITを入れなくとも、株式との相関という意味では債券だけでもいいんじゃないか、と思うわけです。あと、私は住宅ローンを抱える身としては、都内の不動産に大きなエクスポージャーを抱えているわけなので、あえてREITを持たなくても良いかな、ということもあります。

金の組み入れは必要か?

金については株や債券との相関は低く、将来的にも値上がりが見込めるアセットクラスだと思いますが、持っているだけでは金利が付かない点、金先物を組み入れることで信託報酬が高くなりがちな点において、入れてても入れてなくてもどっちでもよい資産かな、と。

資産配分がリスクパリティである必要あるか

大和のリスクパリティ型の商品についても個性的な商品設計だと思います。リスクパリティは資産配分においてあらかじめ決めたウエイトではなく、各資産のボラテリティ(リスク)を計算して、資産配分を動的に調整する方法です。リスクパリティは調子のよいアセットへの配分が増えやすく、順張り的なアロケーションになりやすい特徴があります。結果として、その時点でリスクが低く推移している(シャープレシオの高い)資産に集中しやすいのです。大和投信のホームページから米国3倍4資産リスク分散ファンドの月報を確認してみました。2月末時点では外国株式50%、外国REIT34%、外国債券先物157%、金先物53%となってます。株とREITについては、日興AMのグローバル3倍3分法の基本ウエイトに近く、債券の一部をゴールドに振り分けたようなアロケーションになっています。ただ、固定ウエイトのグローバル3倍3分法の信託報酬が0.484%と格安。一方で大和はリスクパリティで調整する手間のコスト分だけ信託報酬が1.128%と高め。それならば、よっぽどゴールドの保有にこだわりがない限り、日興のグローバル3倍3分法で良いかな、と思います。

私が選んだレバレッジバランスファンドは楽天のUSA360

最終的に私が選んだのは楽天投信のUSA360です。それぞれのレバレッジ型のバランスファンドはイイと思います。だけど、私は楽天の米国レバレッジバランスファンドを選びました。その理由は、コロナショック時の基準価額を見ていると、あれこれ分散しても、米国内で株と債券だけで分散させておくだけでも、結局はあまり結果は変わらないと思ったからです。ましては楽天の米国レバレッジバランスファンドは信託報酬も安いし、株と債券が1:3というのは良く考えられた配分だと思います。

とりあえず、10年持つつもりでこのシミュレーションのようになることを信じて、USA360を応援していこうと思っています。将来、各資産の相関がなくなった時、スタグフレーションの発生が危惧されるときまでは持ち続けようと思います。

最後に

これからもレバレッジ型バランス投信のモニタリングをしつつ、保有中の楽天・米国レバレッジバランスファンド(USA360)の運用状況をウォッチしていきます。といっても、バランスファンドはルールに従って運用するだけなので、そのルールが今後も通用するかどうか、マクロ経済分析や金融政策や金利の動向をウォッチしていくことになりますので、このブログで引き続き発信していきます。どうぞよろしくお願いします。