「オプション取引って、学び甲斐があるけど、やっぱり難しそう…。」
そんな風に感じて、二の足を踏んでいませんか? 確かに、オプション取引は独特の専門用語や複雑な仕組みがあって、最初はとっつきにくいかもしれません。
でも、安心してください! 実は、日経225オプションは、正しい戦略を身につければ、個人投資家でも大きな利益を狙える可能性を秘めた、とっても魅力的な投資商品なんです。
今回は、僕がいつも学ばせていただいている大阪取引所の北浜投資塾講座(超おすすめ)で紹介された、日経225オプション取引で成功するための3つの戦略を、実際の成功事例を交えながら、分かりやすく解説していきますね。
1. 天井圏のプット買い戦略:下落の波に乗り遅れるな!
株価は永遠に上がり続けるわけではありません。上昇トレンドの終わりを見極め、下落に転じる前に「プットオプション」を購入するのが「天井圏のプット買い戦略」です。
40代会社員Aさんの成功事例
Aさんは、2021年9月28日、日経平均株価が上昇トレンドの天井圏にあると判断し、プットオプションを購入しました。
期間:2021年8月末~2021年10月末
- Aさんの相場観
- 8月末から上昇を続けてきた日経平均株価ですが、天井圏で勢いが弱まっているように見える。
- テクニカル分析でも、典型的な天井パターンである「ダブルトップ」の形になっている。
- 新しい政権への期待で上昇してきたけれど、その期待が薄れてきたら、大きく下落する可能性もある。
- Aさんの戦略
- 損失が限定される「プットオプション」で、下落のリスクを抑えながら利益を狙う。
- 満期が近い10月限のオプションを選ぶことで、プレミアム(オプションの価格)を抑える。
- 権利行使価格29,000円のプットオプションを120円で購入。
- 結果
- Aさんの予想通り、日経平均株価は下落! Aさんはプットオプションで大きな利益を得ることができました。
ポイント
- 株価チャートを見て、天井圏の特徴を捉えるテクニカル分析のスキルが重要です。
- 満期が近いオプションを選ぶことで、プレミアムを抑え、少ない資金で取引できます。
- 損失はプレミアムまでに限定されるので、リスク管理がしやすい戦略です。
2. イベントドリブン戦略:経済指標発表の波を乗りこなせ!
経済指標の発表は、相場に大きな影響を与えるイベントです。発表前にプットオプションを購入しておくことで、予想外の悪い結果が出た場合の急落局面で利益を狙うのが「イベントドリブン戦略」です。
自営業Bさんの成功事例
Bさんは、2021年5月7日、日経平均VI(ボラティリティ・インデックス、相場の変動の大きさを示す指標)が20ポイントを割り込み、市場が落ち着いている状況で、プットオプションを購入しました。
- Bさんの相場観
- みんなが「大丈夫だろう」と思っている時こそ、悪いニュースが出たら、相場は大きく下がる可能性がある。
- 月初にアメリカの雇用統計と消費者物価指数(CPI)の発表がある。もしかしたら、波乱が起こるかもしれない。
- Bさんの戦略
- 満期が近い5月限のプットオプションで、イベントによるリスクを抑えながら利益を狙う。
- 日経平均VIが低く、オプションのプレミアムが割安なタイミングで購入する。
- 権利行使価格29,000円のプットオプションを96円で購入。
- 結果
- CPI発表で、市場の予想よりも高いインフレ率が発表され、日経平均株価は急落! Bさんはプットオプションで大きな利益を得ることができました。
ポイント
- 重要な経済指標の発表前に、プットオプションを購入しておくことで、予想外の事態に備えることができます。
- 日経平均VIをチェックして、オプションのプレミアムが割安なタイミングで購入しましょう。
- イベントドリブン戦略は、いつも成功するとは限りませんが、成功すれば大きなリターンが期待できます。
3. コロナショック対応戦略:まさかの事態でも資産を守り抜け!
コロナショックのような、誰も予想できなかったような暴落局面では、保有している資産が大きく減ってしまうリスクがあります。そんな時でも、プットオプションを活用することで、暴落による損失をカバーできるのが「コロナショック対応戦略」です。
会社役員Cさんの成功事例
Cさんは、2020年2月25日、コロナショックによる株価暴落の初期段階で、プットオプションを購入しました。
- Cさんの相場観
- アメリカの株価が暴落し、アメリカのVI(VIX指数)が急上昇している。これは大変なことが起きるかもしれない…
- 日本のVIである日経平均VIも、危険水域とされる25ポイントを超えている。日本市場も暴落する可能性が高い。
- Cさんの戦略
- 暴落に備えて、保有している株式の損失をカバーするためにプットオプションを購入する。
- 現在の株価から10%程度下落した水準の権利行使価格を選ぶ。
- 権利行使価格20,500円のプットオプションを67円で購入。
- 結果
- 日経平均株価は、予想をはるかに超える大幅な下落に見舞われました。しかし、Cさんはプットオプションで得た利益によって、保有株式の損失をカバーすることができました!
ポイント
- 暴落時には、プットオプションのプレミアムは高くなる傾向がありますが、資産を守るためには必要なコストと考えましょう。
- 権利行使価格は、自分が許容できる損失額を考慮して決めることが重要です。
- 満期日までの期間は、暴落が長引く可能性も考えて、余裕を持って設定しましょう。
まとめ
日経225オプションは、個人投資家でもリスクをコントロールしながら、大きな利益を狙える可能性を秘めた投資商品です。
今回ご紹介した3つの戦略を参考に、あなたも日経225オプションに挑戦してみてはいかがでしょうか?たとえば、企業決算の発表や米国の重要経済指標の前後は株式市場のボラティリティが高まりやすいです。そういうポイントを狙ってみると面白いかもしれません。
ただし、投資にはリスクがつきものです。必ずご自身で情報収集を行い、リスクや取引ルールを理解した上で、自己責任で取引するようにしてくださいね。