デビットスプレッド クレジットスプレッド コンドルスプレッド アイアンコンドルスプレッド
1. デビットスプレッド – 緩やかな上昇・下落を狙う
デビットスプレッドの損益イメージ
利益:予想した方向に相場が動き、買ったオプションの価値が上がった場合 損失:予想と反対方向に相場が動いた場合、または相場がほとんど動かなかった場合
具体的な例(コールオプションの場合)
現在の 日経平均株価 が27,500円 1ヶ月後のSQ日に、 緩やかに上昇 すると予想28,000円のコールオプションを1枚80円で買い 、28,250円のコールオプションを1枚50円で売る
最大利益: 28,250円 – 28,000円 – (80円 – 50円) =220円 (22,000円)最大損失: 80円 – 50円 =30円 (3,000円)
デビットスプレッドの特徴
メリット 損失を限定できる 証拠金が比較的少なくて済む 初心者でも理解しやすい
デメリット 利益も限定される 大きく相場が動かないと利益が出にくい 決済のタイミングが難しい
2. クレジットスプレッド – 相場の安定を見込む
クレジットスプレッドの損益イメージ
利益:相場がほとんど動かなかった場合、または予想した範囲内に収まった場合 損失:予想と反対方向に相場が大きく動いた場合
具体的な例(プットオプションの場合)
現在の 日経平均株価 が27,800円 1ヶ月後のSQ日に、 相場が大きく動かない と予想26,000円のプットオプションを1枚100円で売り 、24,500円のプットオプションを1枚35円で買う
最大利益: 100円 – 35円 =65円 (6,500円)最大損失: 26,000円 – 24,500円 – (100円 – 35円) =1,435円 (143,500円)
クレジットスプレッドの特徴
メリット 相場が動かなかった場合でも利益が出る 証拠金を抑えることができる
デメリット 損失が大きくなる可能性がある 相場が大きく動くと損失が出る
3. コンドルスプレッド – レンジ相場での利益を狙う
コンドルスプレッドの損益イメージ
利益:相場が予想した範囲内に収まった場合 損失:予想範囲の上限または下限を超えて相場が動いた場合
具体的な例(コールオプションの場合)
現在の 日経平均株価 が25,000円 1ヶ月後のSQ日に、 25,500円~27,000円の範囲で推移 すると予想25,500円のコールオプションを買い、25,750円のコールオプションを売り 27,000円のコールオプションを売り、27,250円のコールオプションを買う
コンドルスプレッドの特徴
メリット レンジ相場でも利益を狙える 損失を限定できる 利益確定となる範囲が広い
デメリット 利益が限定される 4枚のオプションを売買するため、手数料が割高になる 決済のタイミングが難しい
4. アイアンコンドルスプレッド – 大きな動きがない相場を見込む
アイアンコンドルスプレッドの損益イメージ
利益:相場がほとんど動かなかった場合 損失:予想以上に相場が上昇または下落した場合
具体的な例
現在の 日経平均株価 が27,500円 1ヶ月後のSQ日に、 26,000円~29,000円の範囲で推移 すると予想26,000円のプットオプションを売り、25,500円のプットオプションを買う 29,000円のコールオプションを売り、29,500円のコールオプションを買う
アイアンコンドルスプレッドの特徴
メリット 証拠金を大幅に抑えることができる 大きな動きがない相場で有効
デメリット 利益が限定される 損失が大きくなる可能性がある 4枚のオプションを売買するため、手数料が割高になる
まとめ